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気ままに綴るエッセイ

教会長が気ままに綴るエッセイです。
行事報告もこちらで行いますのでお楽しみに。

2010年09月26日

お月見の夜に思う信心の継承

9月22日の晩、御広前でお月見をしました。

まさに仲秋の名月。見事なまんまるいお月様が東の空に明るく輝いていました。

まあるい白いお団子とススキをお月様にお供えして、ススキは束ねて軒にさげると一年間病気をしないという言い伝えもあるそうです。

お月見とは、もともと里芋の収穫祭であったという説があります。

お団子は里芋の代わりなんですね。

その昔、農家の畑でたくさん採れた里芋は、形のいい芋も、大きい芋も、小さい芋も、ひしゃげた芋も、傷ついた芋も、みんなまとめて山のようにお月様にお供えされたのでしょう。

形のいい芋は、やがて都へ出荷され、高級料亭の腕のいい料理人が、京だしで煮物にして、金色の縁の有田焼の器に盛られ、美しいご婦人が若狭塗りの箸でつまんで口に運ばれたかもしれない。

傷ついた芋は、種芋として、また畑に蒔かれて、次の収穫の種になったかもしれない。

私たちの信心も、形のいいものも、大きいものも、小さいものも、ひしゃげたものも、傷ついたものもあるかもしれない。

それぞれがおかげになっていけばそれでいい。

形のいいきれいな信心だけがよいのではない。ひしゃげた、傷ついた信心が、次の信心をつくる。そういう信心の継承が望ましいと私は思う。

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