5月8日、銀座教会長・湯川信直先生がお国替えになられた。75歳だった。
私は大祭・三十年祭の御礼参拝で本部などへ向かう途中訃報に接し、呆然とした。たいへんお世話になり、お祈り添えいただいた先生である。とても残念だ。
信直先生は御本部の要職をはじめ、首都圏フォーラム議長、東京都教会連合会長を努めるなど、本教、関東にとっても大事な先生であった。特に議長、会長時代には「布教と連帯」をスローガンに掲げ、お道の名広め、阪神大震災の救援活動、金光学園・金光大阪高校などのスポーツ活動支援、公開講演会活動、映画、金光新聞首都圏版の発行などに尽力され、私もその御用の末端でお育ていただいた一人である。また初代の湯川誠一先生は麻布の初代、二代もたいへんお世話になった先生でもあり、三代にわたって関わりが深い。後を継がれる浩一先生と私は小学生の時、銀座教会のカブスカウトの一年先輩であられた頃からのご縁があり、教師を拝命してからも首都圏の様々な行事や、教会関係など公私にわたってのおつきあい。また現在はフォーラム事務局長、壮年教師会委員長としてもお世話になっている。私としてはただただ御霊様のたちゆきを願い、浩一先生に自信と勇気をもってがんばっていただきたいと思う。25日も大祭、二十日祭が仕えられ、立派に祭主、ご挨拶をなさっておられた。
教会としても、言うまでもなく東京銀座の中心にこのお道を伝える大きな役割を担っておられ、ここからの更に大きなお徳とご比礼をいただかれて引き続き東京布教を牽引していっていただきたいと御祈念させていただいている。
『天地は語る』360に「月も雲に隠れることがあろう。隠れても月は雲の上にある。金光大神も生身であるから、やがては身を隠す時が来る。形がなくなっても、どこへ行くのでもない。金光大神は永世生き通しである。形のあるなしに心を迷わさないで、真一心の信心を立てぬけ。美しい花を咲かせ、よい実を結ばせてくださる。」とある。
新しい時代の到来に「真一心の信心を立てぬけ。美しい花を咲かせ、よい実を結ばせてくださる」と教祖様のお声が聞こえる気がする。