最近、「親子共学」という言葉がよく聞かれるようになった。ダンスや英会話など、子供と親が共に教室に通って習うことを指すらしい。
喜美子も小4の桃子に毎晩のように台所で学校の宿題や勉強を教えながら、「私も一緒に勉強させられる」などと言っている。これも「親子共学」だろう。
9月30日、悠助の幼稚園最後の運動会が芝公園のグランドで行われ、家族で応援にいった。悠助は、松3組のリレーの選手に選ばれていた。リレーは年長組のみで行われ、松1組、2組、3組、それぞれ男女4人ずつ、8人の代表選手で競われる。
4年前、桃子の幼稚園最後の運動会の時も、リレーの選手に選ばれていたが、その2日前に、当時、1才10ヶ月の悠助が大やけどをして入院。喜美子も付き添うこととなり、運動会の応援も、家族では私だけがビデオカメラを持って応援に行き、当時の松3組のリレーメンバーだった桃子は、途中、先頭に立ったが、後続が抜かれて3位に終わった。その様子をビデオカメラに収めて、病院へ持っていき、喜美子と悠助に報告した後、桃子が泣き崩れ、みんなで泣いたことがあった。
ある意味、今回の運動会は、その「リベンジ戦」と悠助も家族も選手に選ばれたときから、意気込んでいた。
8人の選手の6番目。2位で悠助にバトンが渡され、次の選手に先頭でバトンを繋いだが、デットヒートの末、やはり3位に終わった。
しかし、4年前のことを思えば、喜美子も桃子も共に応援席で大きな声援を送り、よくぞここまで元気に成長してくれたと、ありがたく思えてならなかった。
父母も子どもとともに生まれたり 育たねばならぬ子も父母も
と四代金光様が詠まれたお歌があるが、いろんなことがあって、親も子もお育てをいただく事があると思わせられる毎日である。
信心も「親子共学」 育たねばならぬ子も父母も である。