「腹からの信心」
人間生活は、頭より腹からの信心をすれば、すべてうまくいくと力説されている。
頭で考えてする信心は、教会で話を聞いて、小声で「わかった」というところで一応納得できている。ところがその信心を実行に移すとなかなかそうはいかんのであります。
仕事が容易にかたずかない。家に帰ればごしゃごしゃして信心ができないという。それは腹でできていないからなんですね。だからどうしても頭だけでなく、家庭に入れば家庭で実行し、商売であれば商売で実行し、あるいは世の中の経済にも信心と大いなる関係があるわけです。
信心というものはすべてを生かす。経済を生かし、家庭を生かし、仕事を生かす。頭だけの信心をせず腹の中にたたき込んで、その腹から出た信心をさせてもらう。そうすると人間生活というものは完全にまとまっていくことができると言われています。腹からの信心は、生きた信心であります。その心は神様に生かされ、神様と人間が一つになっていくことが本筋なのであります。