「ご祈念には感謝の念を 」
信心する上で何が一番大切か、信心姿勢を説かれている。
ご祈念ということは、祈って楽しむばかりではない。感謝ということに念が強くなければ、ご祈念の裏付けはできないのである。
お願いが信心の本筋ではない。お願い申して、お礼を申し上げられる信心が大事である。
信心には喜びが大事。生きていく上には、つらいことが先になりやすいが、まずもって喜びの気持ちを持たせて頂く。風にもまれ、日に照らされて育った木が丈夫なように、修行を受けた人間には強い力が育まれる。伸びた蕨のような信心ではならぬ。修行を苦労に思わず、ありがたく思わせて頂いて、楽しみながら、喜びながら、毎日おかげをこうむるようにさせてもらいたい。